2010年04月26日

隷属への道

タイトル:隷属への道
著者:Friedrich August von HAYEK
訳者:西山千明
出版社:春秋社
ISBNコード:ISBN978-4-393-62182-0
価格:1900yen

思い入れからついつい著者名を長く書いてしまいました。
ハイエク全集Tの別巻。

332ページなのに読み終わるまでに2ヶ月ほどかかりました。
訳が悪いわけじゃないとは思いますが、1ページ1ページが重い。

議論としてはどの章も外せないわけですが、
ちょっと冗長に感じてしまう部分も多かったです。
ハイエクの議論は丁寧で長いって噂は聞いてたけど。

とはいえ、それほど高くない本ですし、
特にインパクトのある議論が展開される1〜4章だけでも
以下の人に読んでおいてもらいたいところです。

 ・東京都青少年健全育成条例改正案の賛成派と反対派
 ・ベーシックインカムの賛成派と反対派

この本を読んで頭を冷やして考えをまとめてから議論しなさい。
あと、この人たちには自戒をこめて読んで欲しいですね。

 ・地方議会議員
 ・国家公務員
 ・地方自治体関係者
 ・裁判員
 ・社会科の先生
 ・小学校の先生

この人達に本を読む習慣があるかというと、
先日の齋藤孝さんの本を読む限り、怪しいものですが。

さて。

で、誰も読まなさそうなんで、ちょっと導入部だけ。

前提としては、

 ・1944年に初版が発行されている
 ・ハイエクはオーストリアの人でイングランドに移住
 ・イギリス国民として書いている
 ・ナチスの台頭をオーストリア人として間近で見ている

となります。

1.社会主義とファシズムの根っこは一緒だよ

 生産手段を共有して計画化した生産をすすめる以上、
 ちょっと舵を切り損ねたらどんな非道いこともできるよね。

2.社会主義はどう考えても全体主義になっちゃうよ

 計画化をすすめると自然に全体を計画することになるので、
 ある特定の人達が全体を計画する全体主義になっちゃうよ。

3.計画経済下では民主主義は成立しないよ

 計画を決める人達の判断がすべてを決めることになるから
 民主主義ってのは成立しないよ。

インパクトがあるのはこの3つですね。

他にも、当時考え得る「隷属に至る道」のほとんどを
慎重すぎて冗長すぎると思えるほど検討しています。

現代のリバタリアンたちは経済成長などの面から
「小さな政府」を推進していますが、
その中興の祖ともいえるハイエクはより広い視野で
「小さな政府」を考えていたことに感心。

で。実はまだ1度読んだだけなので頭にしみこんでいません。
これから折を見て3回くらいは読み返したいと思いました。


ところでHAYEKの名前をどこで知ったのかが思い出せません。
ひとつ覚えがあるのは、これです。

 「mojix.org Zopeジャンキー日記」
  「ケインズvsハイエクの経済ラップ合戦 「Fear the Boom and Bust」日本語字幕つき」
   http://mojix.org/2010/02/10/fear_the_boom_and_bust_ja

※このあと「mojix.org ハイエク」で検索したら、
 「隷属への道」のマンガが紹介されていました。
 英語ですが訳しながらでもすぐに読めます。

 「THE ROAD to SERFDOM IN CARTOONS」
  http://mises.org/books/TRTS/

※最近、en.wikipedia.orgで検索しています。
 欧米の事象についての記事はenのほうが充実しています。
 まあ英語なんで読むのが大変なんですけどね。
  http://en.wikipedia.org/wiki/Friedrich_von_Hayek
posted by kirikuzudo at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) |
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