2015年11月15日

ごちうさは優れた接待アニメなのか?

<1. What is Go-Chi-U-Sa ?>

『ご注文はうさぎですか?』というアニメがある。
知ってる人には「ごちうさは福祉」「こころぴょんぴょん」で済むので何の説明もいらない。
そうでない人も公式サイトを見れば「ああ」とすぐ理解いただけるのではないだろうか。

「ご注文はうさぎですか?」アニメ公式サイト
http://www.gochiusa.com/

アニメの分類は複雑化しており、まさにコンテンツのカンブリア大爆発な現在、不用意な分類はネット紛争や炎上につながるのだが、大枠で言えば「芳文社まんがタイムきらら系列日常系萌えアニメ枠」というところで共通の理解を得られるのではないかと思う。

中身であるが、ストーリーとか内容とか何もなく、ひたすら「かわいい」が24分にわたって画面上に展開されるだけで、ニコニコ動画のコメントも「かわいい」がやたら多いのが特徴だ。その内容のなさと画面にあふれる「かわいい」が仕事に疲れた社畜のみなさんの心をいやしている。まさに「ごちうさは福祉」である。

また、ごちうさは実のところライト層向けでもある。「かわいい」に全パラメータを振ったともいえるごちうさだが、キャラ付けもある程度はっきりしているので視聴者間での紛争も少ない。というか、紛争するほど内容がない。ひたすらみんな「こころぴょんぴょん」してるだけである。かわいいは正義なのだ。


<2. 接待アニメ #とは>

さて。接待アニメという言葉はご存じだろうか。

おそらく初出とされている中でも有名なのは横田氏のこのブログだろう。(他に初出があるのかもだが寡聞にして知らないので知っていたら教えてください)

「ITインフラ業界にとっての深夜アニメは「接待ゴルフ」のようなものなのか?」
https://wslash.com/?p=4654

たしかに2010〜2013年のIT系勉強会やスライドで深夜アニメネタが出る率は異常だった。最近はよく知らないのだけど、まあ、ある程度は残ってるんじゃないかと思う。

  ※ちなみに自分がネット中継を見ていていちばん衝撃をうけたのは2011年1月の「あずにゃんぺろぺろ」だった。あれを超える勉強会アニメネタはいまのところ知らない。(HTML5を使うとiPhoneの画面に表示したキャラをぺろぺろすることでキャラが反応するUIをサクッと作れるよ、というネタ)

で、この接待アニメというのは普通の接待とはちょっと意味が違って、上述のリンク先に書いてあるように、前期および今期の流行っている深夜アニメのネタについていけるようにそういう深夜アニメを見ておくとコミュ障の技術屋さんたちも話題に困らないよ、というお話なのである。勉強会の後の懇親会などでも深夜アニメネタを使った発表者と話をしやすくなるし、よいアイスブレイクになる。


<3. 接待アニメとしての「ごちうさ」>

さて、ようやく表題である。
「ご注文はうさぎですか?」は接待アニメとして優れているのだろうか。

20代30代の技術屋さんで勉強会に出てくるような人はだいたい社畜だと思っていい。そうでなくても勉強熱心で真面目なのは間違いない。そして、真面目な人ほど疲れやすいのが現代社会である。そこには癒しが必要だ。にゃんこカフェとかそういう癒しもあるが、いちばん手っ取りばやいのは日常系萌えアニメである。アニメ配信サイトを開くか録画再生して約30分のお手軽な癒しである。

中でも芳文社まんがタイムきらら枠は癒しを得られる日常系萌えアニメの定番である。ときどきハズレもあるけれど、基本的には毎期、間違いのないものを確保できる。公式Webサイトのアニメ化作品リストを見ると、鉄壁のラインナップがうかがえる。

「まんがタイムきららWeb」
http://www.dokidokivisual.com/

 ※「けいおん」「かなめも」「GA」「Aチャンネル」「キルミーベイベー」「ひだまりスケッチ」「ゆゆ式」「きんいろモザイク」「幸腹グラフィティ」「城下町のダンデライオン」そして「ごちうさ」

 ※抜き出してみて震えている。これがぜんぶ芳文社まんがタイムきららグループ発のアニメだとは……

ゆえに20代30代の技術屋さんで深夜アニメを見る人は8割方、きらら枠を見ていると考えて間違いない。カバー率が高いのだ。ネタに使う以上、カバー率の高さは重要である。

そして2期が放映されているというのは「けいおん」「ひだまりスケッチ」「きんいろモザイク」に並ぶ覇権コンテンツということでもある。そして覇権コンテンツのネタは息が長い。「きんいろモザイク」の進捗コラージュや「ひだまりスケッチ」の1話ゆのっちコラージュなどはずいぶんと長いこと使われている。ごちうさであれば「お兄ちゃんのねぼすけ」や「もっと笑ったらお客さん来てくれる……?」あたりの画像は使い勝手がいいかもしれない。

しかし、ごちうさも優れた点ばかりではない。ネタの少なさは大きな欠点のひとつだろう。パラメータを「かわいい」に極振りして中身が薄いためにネタがないのだ。こればかりは如何ともしがたい。(きらら枠はプレゼン中のネタに使いにくいものが多いというのは傾向としてある)

とはいうものの、プレゼンに使うだけが接待アニメではない。ごちうさのアイスブレイカー性能の高さ、特にその汎用性は認識するべきだろう。「チノちゃんかわいい」「ココアかわいい」「シャロかわいい」「チマメ隊かわいい」というのが基本的な発言である。あとはお気に入りのシーンをお互いにあげていけば5分はあっという間である。ここで深夜アニメ視聴者の8割というシェアの高さが効いてくる。ここから各キャラ担当の声優さんつながりで話を広げてもいい。


<4. 接待アニメ枠としての「芳文社まんがタイムきらら枠」>

こうしてみると、やはり「芳文社まんがタイムきらら枠の覇権コンテンツ」というのは接待アニメとしては欠かせないコンテンツなのだということがわかる。

さて、ごちうさの次は「今日も一日がんばるぞい!」で有名になった「NEW GAME!」である。内容的に2期までいくのは厳しいかもしれないが、安定のきらら枠として、さらに主人公が社畜という点での豊富なネタ源として、こころぴょんぴょんしている。
posted by kirikuzudo at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記
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