2016年06月16日

「宇宙産業講演会〜JAXA宇宙航空技術開発と中部地域への期待〜」に行ってきました

「宇宙産業講演会〜JAXA宇宙航空技術開発と中部地域への期待〜」という講演会に行ってきました。



第1部はH3ロケットプロジェクトマネージャー・岡田さんのお話。基本は以前のJAXAでの記者会見とMHI仁村さんの記者会見と2月2日の「H3ロケットの開発状況について」資料をあわせて編集した感じの内容でした。タイトルは「2020年:H3ロケットの目指す姿と中部地域への期待」。

「H3ロケットの開発状況について」(資料25-3-1,宇宙開発利用部会(第25回)H28.2.2)

「VAB 中層棟 作業床」の写真をみて何か当てる問題が出て正解したのでもらった、今は亡きJSPECロゴ入りのはやぶさキーホルダ


いろいろお話があった中でひっかかったところは以下です。

疑問1:ほんとうに2023年から20日間隔のLaunchができるのか? 岡田さんは2020年からと言っていましたが、資料では試験2号機は2022年予定ですから、(すべてがうまくいったとして)実際にできるとしても2023年からですよね。MLの上をフラットにしたのも打上げ後修繕をしやすくするためとか、点検作業をインプラント化・遠隔化するとかで、期間を短くするための施策を全部実行したとして本当にできるのか? そして、それだけの打上げ能力を充たす内閣府案件とJAXA案件と民間受注をひっぱってくる営業能力がJAXA+MHI-LSにあるのか?

疑問2:DeltaIVの機体輸送の写真をひっぱってきて、飛島からもこれで運べたらいいね、ってコメントがありました。そこで疑問なんですが、そもそもDeltaIVって清浄度管理どうやってるんでしょうね? 現行のH-IIA/Bはコンテナに入れてクリーンエアを充填してるハズなんですが(そうじゃなきゃオープンでいい)、そのあたりをコストダウンのために、H3では輸送方式を変える検討はあるんでしょうか?

疑問3:スケジュールの関係での疑問。現行HTVはNASAの大型審査が必要なレベルの大幅な改修なしでH3のペイロードにできるのか? H3試験1号機でHTV改を打つと仮定しても、LP2の工事期間は日本からISSへの輸送手段がなくなることについて有人の人やNASAのISS輸送チームとは調整済なんだろうか?(当然おわってると思ってますがそこに言及した資料が出てないので)

あと、全体像としては「中部地域への期待」とサブタイトルにあるんだけど、プライムを間に噛んでるので直接的なことはなかなか岡田さんの口からは言えないよね、ってところはありました。そういう事情はわかるのですが、ゲンキンな愛知県民にはひびかないだろうなあ、企画自体にマッチングとれてないですよね、コレ。

第2部は新事促進部・山方さんのお話は「宇宙技術と地上の関わり」
・ライセンス制度
  http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/patent/ideas/
・オープンラボ制度
  http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/guide/guide01.html
・JAXA COSMODE
  http://aerospacebiz.jaxa.jp/jp/cosmode/
あたりの紹介でした。

第3部は航空産業協力課・内富さんのお話は「JAXA航空技術部門の中部地域での産学連携の取組み」
・次世代航空イノベーションハブ
  http://www.aero.jaxa.jp/about/hub.html
・航空技術部門公募型研究
  http://www.aero.jaxa.jp/collabo/public-invitation/index.html
あたりの紹介でした。

どれもちょっと金額の規模が小さい気がしますが、まあ、なかなか大きい金額を動かすのも大変なんでしょうね。
posted by kirikuzudo at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記